私室 [The Boudoir]

寝室の調度品が両親のものであるならば、アレクサンドル・フルディノワが手掛けた私室の調度品はアレクサンドリン・デュルー (1835年11月8日ギーズで誕生、1890年3月28日パリで死去)が使用していたものです。壁に掛けられているモローの作品の中にも、「ルネッサンスの騎手(Cavalier Renaissance)」や「善きサマリア人(Le Bon Samaritain)」、「パジファエ(Pasiphaé)」など、彼女のコレクションも多く含まれています。ギュスターヴ・モローは、最後の力を引き絞りこの私室の改装を手掛けます。彼には、それを完成させる時間は残されていませんでした。例えば、鏡付のキャビネットの左右に、大切な人々の写真を青のベロアの額縁に入れて飾ったり、グラスについた値札をはがしたりする時間はなかったのです。全てが当時のまま残されています。

Vue du boudoir à la mémoire d'Alexandrine Dureux